入院していたが退院することになったケースです。

退院はしたが通院できる状況ではない場合、在宅療養となります。現在は在宅で受けられる医療の範囲も広くなってきました。病院よりも住み慣れた場所を選択する方も多いです。病棟業務に近い活動になります。

また、高齢の方だけでなく、小児の方もいらっしゃいます。小児では輸液を必要とする方も比較的多いので、無菌調剤可能な薬局が対応しているケースが多いです。

最期を自宅で過ごしたいというニーズによるものです。

ご家族との時間も多く作ることができ、非常に有意義な医療といえます。

緩和ケアを行うことが多く、医療用麻薬の取り扱いは必須です。また、持続点滴などのポンプもよく用いられますので、その備えと知識が必要です。

無菌調剤の設備も必要となりますし、終末期医療特有の活動もありますので、在宅医療を積極的に取り組んでいる薬局が対応するケースが多く、これから在宅医療を始める薬局では対応難易度が高いといえるでしょう。

認知症により通院困難となり在宅医療を選択する方は多く、年々増加傾向にあります。認知症では安全安心の観点から、施設入所を選択される方が多くいらっしゃいます。施設の形態は様々で、それぞれの施設が特色ある運営をしています。

規模が大きく大勢の入居者がいらっしゃる施設の対応は、外来業務と並行することが困難になりますので、在宅特化型の薬局が対応しているケースが比較的多いです。また、それぞれの施設のニーズや状態に合った服薬管理が必要となりますので、そういった点も在宅特化型の薬局が対応しているケースが多い理由のようです。