在宅特化型薬局での業務は、外来対応の調剤薬局より病院薬剤師に近い業務です。

具体例としては、輸液などの混注といった外来では少ない調剤業務があったり、医師や看護師などとの多職種連携や往診同行といった業務などです。これらの業務は調剤薬局において在宅訪問で多く見られる業務内容であり、外来処方箋対応の業務ではほとんどありません。

在宅特化型薬局は在宅訪問業務を中心に活動しているため、病院勤務で育んだ知識と技術を活かす機会が多々あるといえます。

病院薬剤師の気がかりの１つに「退院後の患者様のご様子」というものがあります。退院は喜ばしいことですが、その後はお元気でお過ごしなのか、体調は安定しているかなど、気になります。入院時には日々お話できたのに退院したらそれっきりに・・・。心配にもなります。

在宅訪問業務は、患者様との継続的なやり取りが可能です。ご様子も自分で確認できますし、患者様のQOLを高める提案も可能です。

また、別の気がかりとして「働き方」。病院はやりがいのある職場ですが、当直や当直による連続勤務は、長期就業への気がかりになったりします。

これらの気がかりを解消する選択肢の１つとして、在宅特化型薬局における訪問薬剤師という働き方があります。